第10話 金属に向かって立て [WM WALKER GALLIA(R3)]
R3 GALLIAを完成させた人は立たせた時に安定してますか?
某ネット通販レビューをみれば「足裏のゴムのおかげで安定してます」って書いてあるが、私の印象はまるで
違うのです。
そりゃあゴムの恩恵で滑らないかもしれんが、実はゴム足の高さが原因でグラグラしてちっとも安定しない。
それにいつか経年劣化してゴムが溶けるか割れるかしてしまう可能性が無いわけじゃない。むしろ間違いない
よって、ここを改修します。
設定資料集によれば このスパイクは「不安定時に出る」とされているので
通常は引っ込んでいるはず。
ま、惑星ゾラの大地は不安定地面だらけで スパイクの引っ込んでいる時は
無いかもしれませんが・・・
大体、この合成ゴムパーツのスパイクは劇中のものの半分程度の中途半端
な高さしかないので模型でのみ活きるパーツです。
砂の上とかの不安定な陳列状態で展示する人は居ないでしょうし。
この製作方法はありがちでしょうか?
何時だったか以前のブログでGALLIAを作っている時にある読者の方から
「雑誌作例が私の考えているディテールアップ方法と同じで 後出しで真似し
ているようで悔しい」というメールを頂いた事があります。
まぁ、モデラーの考える事は誰も殆ど同じですから気にしない(^_^;)
問題はそれを出来るか出来ないか。
このようにスパイクが格納された状態にしたいのです。
概ね良好なり
![[揺れるハート]](http://blog.so-net.ne.jp/_images_e/137.gif)
まずは0.5mmプラ板でスパイクの接着しろを作ります。
貼付けます
スパイクの高さはこれだけ違います
片足で6ブロック
これで展示時にグラグラせずに安定して立つ事ができます。
もう一押し
金属の棚板はもとよりガラス製・プラ製の棚板で立たせた時に裏側から極性
の逆の磁石を足裏の磁石と引きつけ合わせて転倒防止出来るようにネオジム
磁石を仕込みます。
私の模型の定番工作です。
つま先は上げる時があって接地されない事も
あると思うので この場所の磁石は必須。
薄いプラ板で塞いで固定します。
ドリルで穴を開けてネオジム磁石を入れます。
微妙なトコで止るのがポイント。
あまり奥に磁石が入ると床面との磁力が弱まるのでここがベストポジション。
GALLIAのつま先は両足で4つあるけど片足の1ヶ所ずつしか磁石は入れません。
イタズラに重くしてもアレがアレですんで。
開口した穴はプラリペアで塞ぐ。
このプラリペアの強度は最高!早く乾燥して次の作業に入れるし。お高いけど・・・
GALLIAは足側から攻めて行こうかな。
第11話 俺の勝手はB社の勝手 [WM WALKER GALLIA(R3)]
足の続きです。 上 キットノーマル状態
下 スジ彫り後
キットは装甲板の構成などまるで考えられてない(当たり前)ので 「どの板を
どう合わせたら足の形を成すか?」を考えてスジ彫りを追加しました。 踵(かかと)後ろ
上 キットノーマル
下 スジ彫り後
側面の板は大きな板1枚を留めているだろうと判断。
うへぇ!ここはウェルドラインがヒデエな。
こんな状態じゃ「素組み無塗装派」はツライねぇ~。
ひとヤスリしてみると・・・
このパーツは平面のヒケがスゲーな。 つま先側面
両足外側に こんなちっちゃいボルトしか付いてない(T△T)
しかも中心軸の細さったら
これならいっそ男らしく端から無い方がいいのでは?
そもそも つま先回転軸も設定画と全然違って凸構成だし・・・
この中のほっそいボルトであの重そうなつま先が耐えられるとは思えん。 ちょっと面倒だが改修
今後の作業の為に まずは裏の軸にプラリペアを充填して強化する。
表側から円形に彫り込んで こーする
設定画のように開けた穴に丸モールドを埋めて凹状にする。
更に大きなナットを埋め込む。
軸には太い軸が通っているようにプラ棒を貫通させる。
これでバカでかいつま先が動かせるような感じにはなったはず。
側面板はリベット穴を必要数開ける。 コレが反対側(でも上のパーツではない)
こっちは殆ど見えなくなるが、金属パーツを削ってネジの頭側の可動軸として
作ってみた。
ちょっと径が大き過ぎるかもしれないので最終的には変わる可能性アリ。
ここは例の自己満足です。(^_^;) 足裏
B社の入れたモールド。
「日」の字の鉄板状モールドがある。
どうやら、キットのデザインはこのスパイクが常時出ている状態の時しか考え
ていないらしい。
何だかデザインを今風のオシャレな感じにしようと考えすぎな気がする。 変更
惑星ゾラのマシンはもっと単純な造りでヨシ!
中心にメインのラインを作り 小リベットをびっしりと打つ。
左右のスパイク側の板も1枚板として構成足裏は3枚の金属板で構成させ
たように変更。
単純な構成なので堅牢で 何を蹴っても壊れないようでよろし。 キットノーマルモールド
まぁ、時代に迎合したらこんなデザインになろう。 変更後
どうやったら「GALLIAの足の裏が成立するか?」を考えてスジ彫りやリベット
の再現を行ったのさ。ねぇ、ジロン。
足の裏だけで時間が掛かり過ぎな気がするが気のせいだろうか?
第12話 「二」は伊達モールドか? [WM WALKER GALLIA(R3)]
まだまだ足は続きます。 今回はくるぶし部分
この黄色い「二」の字モールドが問題なのです。 劇中のワンシーン
ジロンがペロッとこの二の字のトコをはぐってメンテナンスをしています。
これはどう見ても黒い所と段差無しでほぼツライチに見えるのです・・・
しかし、この時のジロンはデカイ!身長4mはあるでしょう。 改修!
K6のパーツをプラリペアで裏打ちしてから削り込みます。
完全にツライチにせずに少しだけ段差をつけました。
ついでにE10のザブングルの世界にそぐわない「シボモールド」も削って鉄板
に見えるようにしました。
2011 11 14編集
以前書いた「二の字」モールドの水平問題は私の勘違いでいかなる時も地面に対して水平になります。
よって該当箇所は削除修正致しました。
二の字の裏はこういう事にします
この軸を付けると二の字が抜け落ちずに済みます。 取り付ける
裏から見るとこうなります。
「軸」が出来ると説得力が増しますなぁ。
まだ違和感がありますがここには車輪フレームが付きますので完成したら違
和感はなくなります。(でも見えなくなります)
で、延長戦へ突入。 足のパーツはディテールアップしました。
GALLIAがあんなに飛んだり跳ねたりするのにはある程度というかかなりの
補強をしなければ足がもたないと思いリブなどを入れました。
スパイス的にボルトやナットも入れて「重機」らしさも演出。
面ごとに構成されるようにスジ彫りも追加。 外側
補強プレートを追加
あと、リベットも追加
リベットは凹にするか凸にするか迷い中。 ← 画像クリック
円形パーツの内・外周にリベット打ちしました。
等間隔にリベットを打つって難しい。_| ̄|◯
まだ、足が終りません(T T) ヒロシです・・・ ヒロシです・・・ ヒロシです・・・
第13話 足は終わった [WM WALKER GALLIA(R3)]
最後に何をやったかというと
キットではこのようになってます。
気に入らない点
1.鉄板を打ち付けてある解釈はOKだが、鉄板が小さい。
2.シボがモールドしてある。
個人的見解だが、「シボ(梨地)」ってのは鋳造製法で作られたモノの
表現だと思うのでこのパーツのように簡単に鉄板を切って出来る「平面」の
ものには「シボ」である意味が見いだせない。
3.つま先にゆるいアールがかかっている。

このつま先の鉄板の大きさは「面イッパイ」まであります。
アールは有るようにも無いようにも見えますが、私は直線で構成された「無い」
方を選択します。
このゆる~~~いRが気に入らないワケです。
鉄板はこういうハメ込み式なのでまずプラ板を貼って段差を埋めておきます。
その後にRを直線に削ります。
埋めたプラ板の上に一回り大きい鉄板を重ねます。
やっぱり無骨さを出すにはこの位の大きさでいいと思います。
サイズの調整をして4枚切り出します。
浮いて見えますがこの段階ではまだ両面テープて仮止めしている為です。
ある意味ここはGALLIAの見せ場なので大きめなナットを多めに付けておき
ます。
今後は全体とバランスをとりながらダメージを入れる予定です。
いつものように延長戦!
本当なら8個でいいのです。
この中から精度の高いものを選びます。
ここの「二の字」を作り直しました。
各コーナーにリベットを打ちたかったのです。
回転もOK
やっと足がでけた!
再延長戦に突入!
12個あります。
この足裏のスパイクです。
本来はGALLIAのスパイクはごっつー「ボコッ」と飛び出てます。
私はスパイクを格納状態で作ったのですが、この設定画のようなギャリイウィ
ル状態の時の飛び出たスパイクも作っておきたいと思ったワケですな、コレが。
設定画ではコレくらいに過剰に突出したスパイクが正解です。
足はやっとこさ完成・・・
足ごときで記事が長いわ。
第14話 ボル、悪あがき [WM WALKER GALLIA(R3)]
足の下の方から作る予定ですがちょっと飛んで腿を工作します。
キットのままで腿の部分は問題ない人が多いとは思いますが面白くないので「悪あがき」
してディテールアップします。
じゃ、各部の説明おば・・・
ここはメッシュを貼ってます。
分割線には左右にリベットを打ちました。
各所にアドラーズネストのボルトヘッドを打ってます。
このボルトヘッドは今後変更するかもしれません。
エッチングソーでスジ彫りを施して別パーツ感
を演出。
しかし、この滑り止めプレートの大きさは中途
半端だな。
キットにもリベットが打ってありますが、残念ながらパーティングラインが入って
いて見た目が悪いのです。
削りとって穴を穿ち0.4mm径の鉛玉を埋め込んでリベットを復活させました。
あぁ、しんどい作業。
旧キットのウォーカーマシンシリーズは手足の分割線は正面にきていたはず。
R3 GALLIAの大腿と上腕は分割線が側面にきている。
ウォーカーマシンには「分割線は正面」が不文律と思えるので これは問題。
ん~~~・・・
正面から縦にぶった切って分割線を入れました。
エッチングソーで切るんですが、失った「切りしろ分」をプラペーパーで復活させると
いう面倒な作業が必要になりましたとさ。_| ̄|◯
これで、旧キットと並べても違和感が無くなったでしょう。
ま、GALLOPしか作ってませんが。
本来リベットのあった側面はこういう事になります。
ん~、地味な工作だ~。
次は全体の絡みもあってちょっと胴体を弄ります。
第15話 背中かなしく [WM WALKER GALLIA(R3)]
R3 GALLIAで問題点は多数ありますが、中でも問題なのが背中の見映え。
通常は畳まれた大型ホバーで隠れてしまって気になりませんが、展開するとちょっと残念さが丸わかりになっ
てしまいます。
既に手を入れてますが「合体ロック機構」はオモチャ臭いので埋めました。
ウィルとホバーの合体ロック機構は他の方式を後に考えます。
一番の問題はバカっと開いた背中下半分の大穴。
ギャリイウィル状態にするにはこうするしか仕方がないけど これは見映えが
大変に悪い。
まず、プラ板で大穴の上側を埋めます。
台形の穴に合わせてシャッター状に組みます。
WM状態はこれを付けておき、ギャリイウィル
状態の時は これを取る仕組みにします。
ガ~ン!!!
このシャッター状の部分が台形じゃなくて長方形だ_| ̄|◯
設定画通りに長方形型シャッターにしました。
本体側も長方形に削って作り直す。
簡単に外れないように矢印部分に磁石を仕
込みました。
ウォーカーマシン時にはシャッターを付けて
右画像のように
これで背中の見映えは解決。
上の設定画とキットを比べると背中の張り出し
がなくてデザインが全然違ってますなぁ。
小洒落た感剥き出しの変なバソダイ臭さが泣ける・・・
誰も真似をしないだろうけど、ここの矢印の
部分を削っておかないとこのシャッター状パ
ーツが収まりませんので注意。
上の画像のように彫り込みがあるのでギャリイウィル時にも垂直に胸部が立ちます。
では、胸部の工作に移ります。
16話 セボネよ帰れ!我が胸に [WM WALKER GALLIA(R3)]
前側に移って工作を続行します。 これはキットの胸部を下から見たところ
キットではウォーカーマシン時でも問答無用に常にシャッターが降りているの
です。
ここのシャッターが閉まっているのは設定ではギャリイウィル時のみです。
本来なら
ウォーカーマシン時はシャッターは開いて背骨(?)のユニットが剥き出しに
なるのが正解です。
特に私なんて、ウォーカーマシン状態でしか展示しないので ここは手を入れ
たいポイント。 背骨アップ
キットはWMでもギャリイウィルでも両方アリっていう造形。 これがキットの脊柱パーツのB7
無難な設計 でも・・・
キットのB7を加工してウォーカーマシン状態でも成立するように脊柱パーツを延長します。
上の画像のノーマルB7パーツはギャリイウィル時に選択式で差し替えて使います。
こういう時にGALLIAを二体持っているってのにメリットがある。 では、設定画のようにウォーカーマシン状態に出来るように改修します。
まずは延長した脊柱パーツが収まるように矢印部分を加工して一段下に
落とします。 アップ
落としたモールドは違和感の無いようにシャッター状にしました。 ついでに
矢印部分の乳首っぽいのは内部メカ設定画で丸モールド状のものが確認出来
るので再現しました。
でも、完成しても多分ここまでは見えません。 胸部装甲を被せる
設定のようなスカスカ感を出す為にA5とO6のパーツは接着して加工しました。
あ、乳首丸モールドは以外と見えるか・・・(^_^;)
脊柱パーツはここに収まります ほんでもって
こ~なります
これで劇中のGALLIAのようになりました 胸部外装甲
矢印の場所にあるキットの今ひとつ用途不明
なフックは削ってしまいました。
胸面の複雑なアール構成の装甲は本物なら
一体成形は無理だと思うので溶接線を入れ
ておきます。
装甲留めボルトはアドラーズネストの物に置
き替えました。 気になったので
結局、胸部シャッターは磁力固定式にしました。
シャッターパーツの裏にダボ穴が見えますが本体側のダボを削ってしまい無
くなるので意味がありません。
削り落としてもいいのですが面倒で意味が無いのでそのまま。 磁力で安定
でも、装甲をはめたら ここのシャッターパーツは左右の装甲パーツに挟まれ
て安定するので磁力固定式にする意味はなかった気がしますなぁぁぁぁ。
無駄工作だぁ~。
どうせならやるトコまでやるか!
第17話 謎また謎の内部メカ [WM WALKER GALLIA(R3)]
え~い、ここまで来たらこの設定も取り入れましょう。
’80年代にありがちな内部メカ透過画
胸装甲直下には矢印部分にこういう盛り上がりのメカがある。
これはおそらくはギャリイホバーの操縦席からギャリイウィルの操縦席に降
りる為の煙突式の通路だと思う。でも、どっから入る?
ここは折角こんな加工したのですが・・・変更。
白い壁面を更に削り込んであのメカを入れるスペースを確保しました。
メカを作ります。
今迄必要が無かったのでプラ板による箱組みってのを作った事がありま
せん。
ここは今後の事をにらんでスキルアップの為に作ってみます。
まずは微妙なアールがある外枠から削っておきます。
この位のサイズでヨロシイか?
この微妙なアールがあるのが難しい。
箱組み超初心者には難易度が高い形だ・・・
左がキットノーマル
右が加工後
ここまで削り込んでおかないと作った内部メカ
が入りません。
白いパーツは一体化したので塗り分けしな
ければならんが、まぁいいか。
乳首周りにもエッチングのモールドを追加。
ギャリイウィル状態になった場合でも内部メカは干渉しない。
よっしゃ!これで内部メカは成立!
これでスカスカ感が無くなった。
劇中では この内部メカは描かれる事はなかったが、こっちの方がリアル。
「言わないと気づかない改造ポイントランキング」では高い方か。
メカ設定画にあった四角いハッチ状のモールドがギャリイウィルのガンナー席の
真上にくる。
まぁ、ホバー ←→ ウィルの通路じゃないかもしれんけどこれで完成。
さぁ、気を取り直して脚に戻りましょうか・・・。
第18話 作りこみ大作戦 [WM WALKER GALLIA(R3)]
GALLIAの「お楽しみ工作」に入ります。 GALLIA脚部エンジン(と 排気口or排熱口)
ふくらはぎのココにエンジンを設定するのは
「アリ」だと思うので作り込んでみます。 カバーを外すと
中のエンジンが見えます。
ザブングル世界ではウォーカーマシンは「ガソリンエンジン仕様」がデフォルト
なのでそれを意識してディテールアップしましょう。 その前に
ここはステンレスメッシュ化して内部が見え
るようにしておきます。
今回のGALLIAで意識したいのは「重機」「耕運機」「トラック」「スーパーカー」の融合。
このエンジン部分は「スーパーカー」の要素を取り入れます。
余談
実は昨年にハードも持っていないのにグランツーリスモ5を買って2ヶ月後にやっとこさハードのPS3を買った
のです。(^_^;)
私は運動神経は悪くない部類なのですが、スーパーマリオブラザーズとかのゲームではジャンプした後で小さい
ブロックの上に止る事が出来ずに落っこちて死んでしまって低いレベルの面もクリアが出来ないほどゲーム音痴
なのでした。(T_T)
よって、GT5もゲームパッドで操作するというステアリングではない方式なので思うように操れません(号泣)
でも、美麗なCGの車は見ているだけでも楽しいのです。
今回のGT5はポリフォニー・デジタルが権利の問題をクリアしたようなのでフェラーリやランボルギーニが運転
出来るようになりました。
この間までGyaO!で配信されていた「ランボルギーニ工場に潜入」(今はポルシェが公開中)でムルシエラゴSV
がグッときたので その要素をGALLIAにも反映させます。
更にパガーニ・ゾンダ’09のバックショット
ジャガーXJ13 レースカーの剥き出しエンジン
フェラーリ 330 P4レースカーの段差マフラー
とかが素敵やん!なので何とかこのエンジンにその要素を取り入れたいと画策してます。
さて、エンジンの工作です。
まずはこういうものを用意します 久しぶりのハンダごて
ハンダ付けのコツとか忘れてしまった気がする
(^_^;) 何がしたいのか?って
これらのパーツで丸わかりですか。 ここにマフラーを出したいのです。
「エンジン本体から近すぎる!」とかのツッコミもあろうかと思いますが、実は
「エンジンの下側から超扁平に潰れたエキゾーストマニホールドがここに向
けて急激に立ち上がって来ている」と考えました。いや、考えて下さい。
1気筒につき1本のマフラーは「HOTROD」では散見出来るシステムなので
アリっちゃアリだと・・・ 何だかんだでコレがやりたかっただけ
チラ見えする物ほど興味をそそられるものは
ありませんな。 パンチラとか・・・ 光の当たり方で中の見え具合が変わるのが
よろし。
ここで一考
上の画像のままではマフラーがツライチなので変化に乏しいのでスポーツカーでよく見ら
れるようにマフラーの上段と下段の高さを変えてみました。 こうなりました
スーパーカーっぽい? マフラー周りに手を入れる
枠をプラペーパーで作ってみました。
凸リベットは塗装後に入れましょう。
枠はエンジンと別色で塗れば見映えが変わる? 更に
3世代前の旧F1を意識してエアファンネルも付けてみました。
マフラー周りのリブを追加したりパイピングの基部を作ったりしました。
プラグコードなど色んなパイピングする為に穴を開けたりの工作をしています
が それはエンジンの塗装後になります。
やるなら意味のあるゴチャゴチャにしたいニャー。
搭載
今度はカバー装甲が付けられるように加工しなければならん。
ひとつに手を入れると様々な場所に干渉問題が発生して次から次へと問題が
続出。
でも、それをクリアするのが私が飽きずに模型趣味を続けられる重要な要素。
側面
エンジンを取り付ける強化ステーをエバーグリーンのL字プラ板で追加。
側面は塗装後にパイピング追加するので今の段階では基部のみ作っておき
ます。 ノーマルのキット状態では
赤い矢印の部分のクリアランスが皆無です。
後々、パイピングをエンジンから本体側に這わす為に上の画像のように薄く
しないと問題が発生します。 エンジンカバー装甲の加工
主に薄々攻撃と最初のステンレスメッシュを
取り付ける為の足付けです。
キットには装甲裏にお決まりの色んなモールドがありますが、ここは単に「カバー」なんで鉄板を曲げただけの
代物だと思って全て削ってしまいます。
大体、ここは削っておかないとディテールアップを施したエンジンが入りません。
F1などのカーモデルでパイピングした後にカウルが閉まらなくなったという笑えない話もよく聞きますし・・・。
ちなみに戦車などでは攻撃に曝される部位によって装甲の厚さが違いますのでここの部位はふくらはぎである
為のダメージの受けにくさやエンジンの熱対策を考えてもっとカバー装甲は薄くてもいいのかもしれません。
右側のようにココまで削っております カバー装甲を被せます
おお!キッチリと被さった!
でも、作り込んだエンジンが見えないのも寂しい気が・・・
楽しい作業っていっても左右2個同じモノを作らないとならんのが泣ける(T T)
エンジンフードを取り付けずギャリイウィル状態にしたら今回の加工部分がよく見えると思いますが、実際には
エンジンフードを被せて足裏パーツを取り付けたらギャリイウィル状態にした時にカカト側が倒れこんでマフラー
を塞いでしまいここは全然見えない状態になります。
マフラーを塞いでしまって排気は大丈夫か?と思いますが実際にはGALLIAの稼働はガソリンエンジンで発電
した電気をモーターで動かして各所を稼働させるはずだろうからいいでしょう。← ムリヤリ
まぁ、ウォーカーマシンはエンジン自体が縦になったり横になったり水没しても稼働するし そもそもハンドルで
操縦するというトンデモ人型マシンなので模型的には何でもアリでしょう。
「常軌を逸しない限界点まで嘘をまぶして説得力を持たせる」 これがウォーカーマシンを作る難しさでもあり楽し
さでもある。
と、言っておきましょうか。(^_^;)
第19話 死闘、激闘、泣きスタビ [WM WALKER GALLIA(R3)]
今回はGALLIA脚部の第二の山場です。 この膝部分
キットには申しわけ程度の大きさのアクチュエータ思しきモノがあります。
勿論、これは非可動式のダミーであり膝を曲げた時にしか露出しないのです
がギャリアの大きさに対しては2本ある事を差し引いて考えても非常に貧弱
なサイズです。
発想は良いだけにちょっと残念。
さて、これは本当にアクチュエータなんでしょうか? これがアクチュエータなら肘関節にも同じ機構があるはずですが、そんなもの
は左の肘部分の画像のように何もそれらしきモールドが存在していないので
膝のモールドは「ショックアブソーバー」であると断定します。
あんなに飛んだり跳ねたりするGALLIAが壊れずにいるのも このショックアブ
ソーバーの緩衝機構のおかげなんでしょう。 これがキットの膝フレームパーツ
誰もがココのディテールアップを考えるのでしょうが、その考えが萎える最大の
難点は膝パーツとアクチュエータが一体化されたパーツ構成にあるのだと思
います。 横から
このアクチュエータを削りとって新しいアクチュエータなりショックアブソーバー
を付けるにしても1本モノを取り付ける「取り付けしろ」が腿側に一ヶ所しかとれ
ないので強度が確保出来ず 設置に対して大きな障壁となります。
それをふまえた上で大型ショックアブソーバーに換装します。 ディテールアップのショックアブソーバーにはコレを使います
コトブキヤのP133です。
何故かこれが3セットも在庫としてありましたとさ。(^_^;)
個人経営の小さな模型店に行った時、目的としたモノが無かった場合に何も買
わずに出ると申し訳ない気がして「何か買ってしまう」という事態が招いた結果
です。
同じ事はクレオス ジャーマングレーも3個あるという事実にも言えます。(笑) 改修開始
まず、キットのアクチュエータをぶった切って取り去ります。
矢印の部分は穴が開いてしまうので加工前に裏からプラリペアで裏打ちして
おきました。
整形して膝の下準備は完了。 構想
GALLIAには この程度の大きさのショックアブソーバーが必要と判断します。
これをそのまま取り付けてもいいのですが・・・ おっとその前に
膝下に大型アブソーバーが格納出来るようにスネの装甲にも加工が必要な
のでここで紹介しておきます。
画像のように かなりの部分を切除しないと格納出来ません。
誰もやらんかヾ(- -;) ヤケでスプリングにも手を入れます
スプリングの塗り分けが大変そうなので一旦スプリングのモールドを削り落と
して作り替える事にしました。
右側の「犬が咥える骨」みたいなのがスプリングのモールドを削った後。
これ4本も削るのって大変・・・。
って!これなら一からプラ棒で作った方が簡単に早く出来るわ!←アホ 一番の問題は大腿側取付部の強度確保
まずはショックアブソーバーの取り付け基部用の穴を穿ちました。
ここの強度に不安を感じるのでディテールアップを行わない人が多いのでは
ないでしょうか?
何気に穴あけの位置が非常にシビアです。 次の工程
P133の同一サイズの使わないアクチュエータ
を切り飛ばして基部だけ使います。
現時点では固定しませんので高さが変えら
れて角度が変更出来ます。
右側の画像のように0.3mm高さが違っても
大きなズレが生じます。 ここまで来たらもっとヤケに
ショックアブソーバー自体も作りこみます。
ピストンロッドには塗装をしなくてもいいようにステンレスパイプを使い、中の芯
には長めの真鍮棒を通して上の画像で開けた穴にそれを入れて取り付けしま
す。
これで当面の問題だった取り付けの強度は確保されます。
オイルが封入される外筒も再現しました。 仮組み
いい感じ
これで懸念された一番の問題は終わり。
では、金属線でスプリングを作ります
11巻きで作ったところ 密過ぎて折角作った中身が見えず・・・
_| ̄|◯
作り替えます。 今度は
8巻きで作りました。
概ね良いとは思うのですが、何か印象が違う。
ここで本物のアブソーバーを調べてみると、スプリングのピッチ(間隔)が均等
なのでコレに違和感があった事が判明! ゆえに
両端密巻きの不等ピッチに変更して作りました。
スプリング両端のトコを重ねて巻くだけで途端にリアルになります。
本物っぽい? 取り付ける
あ、画像を見たら左右のピッチが違うじゃん。_| ̄|◯
巻き数は同じなのに印象が全然違って見えるなぁ。
手前側のスプリングピッチは後で直さねば。 腿装甲を取り付ける
腿側の装甲はショックアブソーバーの大型化と合わせて切り欠きの「逃げ」も
大きくしなければなりません。
キットのアクチュエータと比べると大きさの違いが一目瞭然。 更に一手間
パーツに弾性があって広がり気味になるので矢印のように下端を真鍮線で
固定しました。
強度も倍増! 当然ですが
膝裏パーツも加工しないとこのショックアブソーバーが入りません。
ここはどうせ見えないんですが後でプラ板を貼って体裁を整えます。 これで工作の完成!
GALLIAの重量感と無骨さに見合った大きさになったと思います。
見た目のインパクトもヨロシイんじゃないでしょうか?
当たり前ですが、直立させたらショックアブソーバーは膝ガードに完全に格納されます。
こうしていたら全く見えないわ。(泣笑) キットノーマル状態との比較
まぁ、手を入れた甲斐はあったでしょう。
前回の記事で書き忘れた事 スネ裏
ここにリブを入れた。 ふくらはぎのスジ彫り変更
キットのままではスジ彫りが斜めに走っていて「宇宙世紀臭」がするのでスジ彫りライン
を変更しました。
一体、何を意図してこういうパネルラインにしているのか?
こういう装甲の分割パターンに深い意味があるのかメーカー側に聞いてみたい。
灰色のラインが元にあったスジ彫り。(パテ埋めしました)
装甲パネルラインに適度なピッチでリベットも打ちました。 裏側
ここに前回の記事で作ったエンジンを載せるのです。
ちなみにエンジン本体は後ハメ出来るように加工しています。
分割線に合わせてリベット打ちしました。
う~・・・今回はいつもにも増して長い記事になったわぁ。
一回の記事で画像27枚貼りとかブログ寿命がどんどん縮んでますなぁ。
ちなみに只今、使用可能記憶領域のキャパシティは212MB/1GB
こんな画像貼りまくる模型ブログって他にあるのでしょうか?(笑)